On the turning away 1

そう言えば、カンボジアに行って来たのだった。

写真のアンコールワットは一度行っておかなくては、と思っていたのだけれど、この遺跡のあるシェムリアップは、日本からの直行便が無く(今年の9月から就航するらしいけど、お値段バカ高、7万からとかもう)、どうしてもブノンペンか、もしくはバンコク経由の乗り継ぎになってしまう。他の手段は長距離バスによる移動となるが、これは死ぬ。舗装された高速道路に、整備されつくされた新しめの日本製の大型バスが脳内デフォルトの日本の方には想像できないかもしれないけれど。

さて、博打によるあぶく銭を手にして、何に使おうか考えていたのだけれど、日頃から絶えずアンテナを立てている、海外格安航空券をチェックしていたら、日頃の行いが良いせいか、日本→バンコク間が、出発日限定で25000円コミコミという信じられない価格で上がっていた。
しかしながらこの都市に関しては、すでに行きたいなあと思う場所も無く、まあ、飯に関しては少しそそられるものの、もう行く気はそうそう起こらない。ぶっちゃけ飽きた街なのだ。

シェムリアップに関して、何故今まで僕が行くのを躊躇してきたのかと言うと、ぶっちゃけ値段の問題。ローシーズン4泊5日あたりのツアーでも10万はくだらない。また、バンコク→シェムリアップ間の飛行機は、いわゆる飛行機会社にとってのウハウハドル箱路線で、東京―大阪間くらいの距離のくせに、往復3万はする(観光しか能の無い都市だからといって観光客を舐めてる!)。しかし、何度も言うようだが、僕は日頃の行いがすごぶる良いので、バンコク→シェムリアップ往復1万ちょいの超プロモーションチケットが、東京→バンコク行きアホ安チケットを取った場合の滞在期間とぴったり合致して出ている。ああ、自身の神がかり加減を再認識する瞬間。

そしてその神(俺)は速攻でチケットを取り、最低限セキュリティボックスが部屋についていて、市内中心部にアクセスの良い現地のホテルをAgoda、Expedia、Booking.com等から最安値を調べてアサインし、手持ちの円をドルに新宿で両替し、いつもの小型スーツケースに旅行セットを放り込み、当日は飛行機に乗り込んで、ipadでハングオーバーという下品な映画を鑑賞しつつ、先ずはバンコクから近いパタヤビーチでまったりした4日後にカンボジアに向かった。まったりしすぎて、空港までの足を確保するのを忘れて一騒動ありましたが。おそらく、神は足の確保を忘れたりはしない。

fromair

全ての電子デバイスの電源を切らなければならない、着陸の寸前に撮ったシェムリアップ。とにかくすげえ埃っぽい。たいがいの皆さんは、まずホテルについたら、大きなベッドに飛び込みたくなる衝動に駆られると思いますが、ここシェムリアップではやめといたがいいです。砂でシーツの上がザラザラになって、その日の夜はさんざんな思いをすることになるから。粘膜がデリケートな人はマスク必須の街です。

tuktuk

空港まで迎えを来させるよう、ホテルには事前にメールで連絡をしておいたのだけど、もちろん返事など無い。けど、ちゃんと来てました。まったく笑わない若いお兄ちゃんの運転するトゥクトゥクならぬ、ホンダスーパーカブに荷台をつけただけのよくわからない専用車でホテルへ。その道、観光の予定あるなら案内するけど?とのことで値段交渉。事前に調べていた価格より安いのでお願いすることに。観光客はだいたいボラれるものだけど、かなり良い人にあたった。英語は俺よりも堪能だし。やるなカンボジア。

bunonpaken

写真はブノンパケンという山の上にある遺跡。この上から夕日を見るんですが、残念ながら日の沈む方向が厚い雲におおわれているのと、夕日待ちの観光客ども(日本のお隣のおっきな国)の陣取り合戦がうざいので、早々に退散。トゥクトゥクを待たせた入り口から、30分ほど山登りをするという、到着直後の荒行。ゼーハー言いながら登って収穫はほぼなし。トップの写真はここから見たアンコールワットですが、アンコールワット方面には沈まないし。

IMG_0375

山登りの最後に待っている、とんでもない角度の階段がこちら。
ちなみにカンボジアの遺跡巡りにほぼ言えることですが、車やトゥクトゥクを止める遺跡入り口からは、かなり歩くことが多いです。僕みたいに健康に不安のある人にとっては、なかなか辛い観光地かもしれない。

この後、「アンコールワットも見るよね?」って聞かれたけど、あまりの疲弊っぷりに

「・・・外から見るだけでいいわ」

と答え、適当に流してホテルへ。その後、観光客は使用禁止のバイクを借りにオールドマーケットに行って(あくまでも合法的に借りています)、飯食ってその辺で酒ちょっとだけ飲んでこの日は終わり。明日はこの街に来たメインイベント、天空の城ラピュタのモチーフになったと言われているベンメリア遺跡へ。

ということで、なんとここまで来ておいて、結局、最後までアンコールワットに行かなかったという選択。この街来てアンコールワット見ない人とかいるのかという。

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