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バンコクを良く訪れるのは、仕事以外の理由としては、主に楽だから、というのが真っ先にあるのだけれど、人に紹介するとなれば、治安、物価、利便性のバランスが取れている、と説明するのがわかりやすい。もちろん、治安の面では日本に勝る国というのは、幾つかの国を周ってきた経験上、なかなか無いのではと思われるのだけれども、「警官が金に汚い」という面と、頻繁に聞くスリの話を除いては、おおよそ安定しているように思える。まあ日本ほど安心して歩けるわけではないけれども、絶えずアンテナをビンビンに張っていなければならない程でも無い。個人的には、ロスを歩くよりはアンテナを張らずに済む。まああちらは、どちらかと言うと、ホールドアップが嫌なのでアンテナを張らなければならないのだけれど。
物価に関しては、わざわざここで書くまでも無いかもだが、おおよそのばらつきはあるにしても、日本の1/3程度と言って差し支えないと思う。利便性に関しては、まあ渋滞が溜め息がすでに出ないくらいにすごい事と、タクシーとの交渉が面倒くさいことだ。しかしながら、そのタクシーは掃いて捨てる程いるし、BTSとMRTも充実してきた。国鉄を除く駅沿いに宿を取れば、全然なんとかなる街だ。まあ取らなくても何とかなるのだけれど、僕は特に雨が降っている時の、タクシーのあの強気な値段交渉とかは、言語の問題いかん関係無く、普通にうんざりする。向こうは人件費がドカ安であるから、みんな生きていくために必死であるのだけれども。

我々日本人がバンコク(まあタイならどこでも良い)に旅行に行ったとして、物価の恩恵を最も享受できるのは、ホテルだと思っている。夜遊びしまくるのならばさておき、一般的な観光や、一般的な食事を取るのであれば、最もお金を使うのはホテルだからだ。

バンコクはホテルが文字通り乱立していて、これだけのうんざりするほどの観光客をもってしてでも、供給過多であるのと、物価、人件費の安さ等々の理由から、日本では憧れの対象であるホテルがびっくりするくらいの値段で泊まれてしまう。そしてもちろん、部屋は日本よりも広い。僕はブランド志向でも何とも無いのだが、有名なグループで言うと、シェラトンやウェスティン、インターコンチネンタルでも、ツインルームやダブルルームが1万円そこそこだ。シングルは無い。日本のように2人部屋に1人で泊るからと言って、お高くなることは殆ど無く、部屋で金額が決まるような感じである。つまりラブホだと思ってくれれば良い。ちょっと違うか。

では、その恩恵を享受して、良いホテル泊ってるのでしょうね、ということになろうかと思われるのだけれども、そういった有名ホテルの朝食ビュッフェや、ランチバイキングに行くことはあるが、逆に勿体なくて泊れない。(昨日行った京王プラザホテルの、3800円ランチバイキングとか本当にあほらしい)

最初に訪れた時は、まあ、治安の面も行ってみない事にはわからないし、そこそこよさげなホテルを取っていたのだけれども、3~4000円出せば、充分なロケーションと、広さと、セキュリティと無線LAN等が完備された、新築のホテルやサービスアパートメントが雨後の筍のように乱立している。幾らシェラトンだからと言って、10000円も出すのはおおよそ勿体ない話なのだ。まあ新婚旅行だったら考えないでもないけれども。

僕の実家がホテル経営だったということも関係があるのかどうかはわからないが、とにかくこういった乱立するホテルがどのように違うのか、どんな部屋があり、どんなサービスがあるのか、と、例えば、10日の旅行で5~6回ホテルを変える、という訳のわからないことを繰り返すうちに、バンコクで泊ったことのあるホテルは30を超えた。昼間に大きいスーツケースを抱えてひいひい言いながら、細いソイを汁を垂らしながら移動しているわけだ。すなわち、僕はこの国には買い付けと、ホテルを愉しみに来ているようなもので、チェックインしたらまずは部屋の写真を撮る。明らかに間違っている。だいたい写真を撮ってどうしようというのか。

というわけで、バンコクのホテルのレビューをします。(なんだそれ)

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