Monthly Archives: 6月 2015

The Ultimate Sin.

自分の言いたいことを言うために、アルコールをエンジンにする、という人を見ていると、酒で言うことができるだけ救われてるんだよ、って思う。

 
自分の好きなように生きれば良いんだよ、一度だけの人生なんだから、と、あっけらかんと言う人を見ると、自分はできてないな、って思う。だけれど、こういう役割は誰かがしなくちゃいけないんだろうな、って思う。それが自分であるなんて奢った考え方はしたくもないけれど。

Walkways.

一眼で撮った、ドイツでの写真を幾つか現像した。これはミュンヘン、夜のオットー通り。

記録だけの写真はスマホで撮れば良い。いわゆる観光地の誰もが撮る写真はあなたが撮らなくてもよいのだ。そこに写っているのがあなたや、あなたの大切な人で無く、その瞬間が特別なもので無い限り。もちろん全てスマホで撮ったってかまいやしないのだが。

ただ、目の前でいきなり何かが起こった瞬間―、というのは、日頃からカメラをぶら下げている人で無い限り、その瞬間を捉えるのは難しい。今のスマホならすぐだ。だけれども、あなたの目の前に何かしら心が動くものがあったとしたら、ぜひ一眼レフカメラで(レンジファインダーでも良い)、ファインダー越しに記憶として収めてみて欲しい。個人的には、ファインダーの無いミラーレス一眼は微妙だ。でかいスマホと変わらない。写りという意味合いでは無くて。

poliz

ヴュルツブルク駅で撮った警察隊。ドイツの警察にはちょっと敵いそうにない。ちなみにこれはiphone。目の前で堂々と警察を一眼で激写する勇気は僕には無い。スマホでこっそり撮っているというのに、右の警官は目が合っている。

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ベルリンのソニーセンター。夜はライトアップされる。RGB三原色に移り変わるが、こういうのは動画より写真の方が良いと思う。

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ドレスデンのシュタールホーフ。ドレスデンは歴史建築が多いが、ほとんど二次大戦後に建て直されたもので、歴史的な価値は(おそらく)薄い。とはいえ、見事すぎる街。

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ハイデルベルクの哲学者の道。上り坂も下り坂もかなりきつくて参った。
老夫婦がゆっくり、ゆっくりとお爺ちゃんがお婆ちゃんの手を引きながら歩いていくのを見て、抱きしめたくなるくらいの衝動にかられた(そして3人は奈落の底へ)。

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ミュンヘン、カールスプラッツ近くの閉店後のレンタカーショップ。ここは店内にほぼ何も置かないことをコンセプトにしている。ちなみに昼もオレンジだ。

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朝6時頃のローテンブルクの郊外に散策に出たら、偶然出会った、野生(たぶんな)のゴート。こちらを向いてくれるのが嬉しい。

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ベルリンのアレキサンダープラッツにある、なんたらRoccaとかいうダイニングレストランかつバー。少々贅沢かつ場違いな夜。暑い日だった。

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ハイデルベルク精霊教会のステンドグラス。昔から西欧を廻る時はあまり教会には行かないようにしている。飽きるのだ。

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ハノーファーのハーレンハウゼン宮廷庭園で。死ぬほど広い。庭園内レンタサイクルを導入するべき。

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ミュンヘンのマリエンプラッツにあるブティック。青山に持ってきても、ひとさら目立つと思う。UFOキャッチャーみたいに持ってはこれないものか(これません)。

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ベルリンの博物館島近くで。一眼カメラでは、ほとんど観光に関係無いものばかり撮っている。

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ダッハウ強制収容所の一番奥にあるカタコンペ。表向きは普通に観光している感じだろうが、ヒトラーの台頭から、その後の東西ドイツの分裂までの近代史の本ばかり漁っていたので、主に関連のある地を追った。

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ベルリンの戦勝記念塔。19世紀以降はドイツは負け通しだが…。日本は一度しか負けて無いのに、戦勝記念なんとやら、というのが無いのがすごく不思議。ちなみに夜にここに来たのは、写真を撮るのに夢中になっていて、最終バスに乗り遅れたから。地下鉄は24時間やっている。24時間繋がりでひとつ書かせてもらうと、ドイツにコンビニは一切無い。

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ハイデルベルクで出会った鳥。この街は、行く前は思いもしなかったのだけれど、いちばんの収穫だった。いわゆるツアーではどうしても外れやすい街。古城街道を巡るような、ややマイナーなツアーであれば。2回目にドイツに行く人などはぜひ。1回目はシンデレラ城とライン川下りだろうから。

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ハノーファーの聖ニコライ公園。観光客が行くところでもないので、特にコメントは無いのだが、こういう写真が好きなのだ。というか、ハノーファーなんて行かないか。

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ミュンヘンのどこかしらか。こういう細かい仕事をさせたらドイツ人は世界一。

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ローテンブルクで遭遇した、奇跡みたいな風景。

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ハイデルベルクのネッカー川沿い。きみら平日の昼過ぎなんですが、何をしているのですか。

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ニュルンベルクで入ったバーでオーヘントッシャンの12年を。カクテルは見事に作るのに、ウイスキーは根付いてない。ドイツは氷の文化が無い(コーラを頼んでも氷は入っていないし、アイスコーヒーを置いてるところは少ない、置いていても冷やしただけ)のは切実に困った。タイ人がドイツに行ったら死んでしまうのではないだろうか。しょぼい氷を幾つ入れる?と訊いてきて、ステアすらなし。壊れた製氷機のように真ん中がぱっかり空いていて、瞬時に溶ける。これで1800円。泣ける。

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ミュンヘンのバイアー通りで。

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ケルン大聖堂の夜景。FaceBookにも書いたが、聖歌隊(?)の方々の素晴らしい歌でミラクルな夜になった。

 

とりあえず、一部を掲載したが、もう1度くらいまとめて載せるかもしれない。2000枚くらいは撮ったのだ。

 

 

Mean street.

旅行中にはおざなりにしていた、Twitterの履歴をくるくると追っていると、思わず、自分のことを言われているような、ギョッとするツイートを拾ってしまう。

僕の持論に、「人間は残酷な人ほど優しくなれる」というのがあります。残酷な人ってね、相手がどう思っていようか全く関係ないんだよ。相手の気持ちなんて関係ないの。自分が好きだから言葉を尽くして気持ちを尽くすんだけど、「ああ、もうこの人はこれ以上のことは伝わらないんだな」って思ったその瞬間から、一切手を引くことが出来る。未練がましい人は、相手にかけた気持ちや時間とか時にはお金に執着する。残酷な人は、そういうものは持ち合わせていない。これ以上はダメだと思ったその瞬間から、プッツリと気持ちを切ることが出来る。優しさってそういうものなんだと思うんだ。相手の状態がどうであれ、出来る限りのことを自分がする。それでもダメって思ったら、後ろ髪を引かれながらも背中を向ける。

そういうのが優しさってもんじゃないかな。私はそういう付き合い方をしたい。

うわべだけの人付き合いというのは、僕にとってすごく苦手なことなのだけれど、ある程度親密になった人との間がズブズブなのかというと、もちろんそうではない。社交性はそこそこあるつもりだが、自分の中の足りない部分(人間的な魅力であるとか、まあそのあたり)を補完しあったり、寂しさ共有グループのようなことを嫌う。しかしまあ、そんな僕のような中途半端な人間に興味を持ってくれた、幾分かの人々を過去の遡って思い浮かべてみると、こういうパターンがなんと多いことか。「この人には伝わらない」と、上から目線でジャッジしているわけでは無い。しかし、言われた方からしてみると、それはもう残酷極まりないことかもしれない。少なくとも、自分は残酷な人間であるという自負はあるのだけれども。

背中を向けた結果の行方のおおよそはわからない。だって、背中を向けたなら、背中を向けた責任を自分なりに取らなければならない。その後を、何かしらの手段で追うことは中途半端だから。

これが優しさと呼べるならば、もう少し世の中は過ごしやすく出来ていてほしい。

写真はハンブルグ。どの通りだったのか、もう、名前もわからない。