Monthly Archives: 10月 2012

Velvet goldmine

もともと酒は好きでは無い。

べつに何かやらかして嫌いになったというわけでも、体質的にアルコールがダメだという訳でも無い。実際、7~8年前はすごく飲んだ。

まあ、お酒を飲むとやや饒舌になりすぎたり、周りに気遣いが行き届かなかったりすることもあまり好きでは無いけれど、そもそも美味しいと思ったことは一度も無い。また、適量のアルコールが入って気持ちが良いという感覚も無い。そういったこともあって、最近は目の前に置かれても飲む気がしない。ただ単に喉の渇きを潤す水分としてそこにあるだけだ。

思えばずっと前からお酒を飲んでのバカ騒ぎは嫌ってきた。何が面白いのかさっぱりわからないまま、楽しんでいる体裁だけを整えてきた。昔の映画でよく登場する酒場なんかのワンシーン。若い頃は少しかっこいいかなと思ったこともあった。うだうだ考えずに楽しまなければ損だということは知っているけれど、楽しむ体裁だけを整えたまま、もうどのくらい経っただろう。

 

 

October shines

良いカメラ教えてください、と聞かれることが多くなった。外で撮影していると、いいカメラ持ってますね、と言われたり、撮影係を頼まれることが増えてきた。一眼で撮っているなら、頼んでもさすがにピントは外さないだろう、と思われるんだろう。

しかしながら、どうも僕には「良いカメラ」と言われてもピンと来ない。「良いレンズ」ということなら、自分の好みのレンズを幾つか紹介することはできるだろう。

単焦点レンズなら、今のお気に入りはコシナツァイスのプラナー50mm/f1.4。ペンタのk-5に付けると、焦点距離が75mm相当という、いわゆるスナップにちょうど良い画角。食べ物も花も本当にリアルに写る。開放はピントがシビアだけれど、ビシッと合うと、自分の腕が上がったように錯覚しそうな絵が撮れる。

秋の幸。ほんとうに美味そうだ。美味かったけど。

Stop breaking down

どこにも行けないのは、どこにも行きたくないからだ。